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第一章 正しい洗礼第二章 洗足式第三章 聖霊のバプテスマ第四章 真の救い第五章 死者の救い第六章 真の神
第七章 神の御名について第八章 聖餐式第九章 安息日第十章 聖霊の働きと権威第十一章 神の教会第十二章 ヨハネの黙示録


聖霊の働きを書いて感じた事

(引用)
(マルコ伝第1章14節〜20節)イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて言われた、(15節)「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。
(16節)さて、イエスはガリラヤの海べを歩いて行かれ、シモンとシモンの兄弟アンデレとが、海で網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。(17節)イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」。(18節)すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
(19節)また少し進んで行かれると、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、舟の中であみを繕っているのをごらんになった。(20節)そこで、すぐ彼らをお招きになると、父ゼベダイを雇人たちと一緒に舟においてイエスのあとについて行った。

(マルコ伝第3章16節)こうして、この十二人をお立てになった。そしてシモンにペテロという名をつけ、(17節)またゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、彼らにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。(18節)つぎにアンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、(19節)それからイスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

(注)主イエスは、ガリラヤの漁師の中から弟子を選び、人間をとる漁師にしてあげよう、と言われた。まさしく、ガリラヤの漁師たちは、イエスに従って、多くの人を救う漁師になったのである。

(注)(マルコ伝第3章13節〜)さてイエスは山に登り、御心にかなった者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとにきた。(14節)そこで十二人をお立てになった。彼らを自分のそばに置くためであり、さらに宣教につかわし、(15節)また悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。

(所見)
主イエスはそうして、神の国建設の基盤を造られたのだ。
パウロが、「使徒行伝」を書いた時、主イエスが、ガリラヤの漁師から、弟子をお選びになられたのは、下記証言のとおりである。

(使徒行伝第4章12節〜14節)この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていないからである」。
(13節)人々はペテロとヨハネとの、大胆な話しぶりを見、また同時に、ふたりが無学な、ただの人たちであることを知って、不思議に思った。そして彼らがイエスと共にいた者であることを認め、(14節)かつ、彼らにいやされた者がそのそばに立っているのを見ては、まったく返す言葉がなかった。

使徒パウロは、主イエスの真意を悟ったのか、イエスが、弟子をお選びになったいきさつを、下記の様に書いたのである。

(コリント前書第1章26節)兄弟たちよ。あなたがたが召された時のことを考えてみるがよい。人間的には、知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、身分の高い者も多くはいない。(27節)それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、(28節)有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである

(コリント前書第1章18節)十字架の言(ことば)は、滅び行く者には愚かであるが、救いにあずかるわたしたちには、神の力である。(19節)すなわち、聖書に、

「わたしは知者の知恵を滅ぼし、
賢い者の賢さをむなしいものにする」

と書いてある。(20節)知者はどこにいるか。学者はどこにいるか。この世の論者はどこにいるか。神はこの世の知恵を、愚かにされたではないか。(21節)この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった。それは、神の知恵にかなっている。そこで神は、宣教の愚かさによって、信じる者を救うこととされたのである

(所見)
使徒、パウロが言った。

(コリント前書第1章28節)有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。

それは、神の御名が崇められるためであった。聖霊は、ガリラヤの無学の漁師たちを用いて、神の知恵と力を示し、聖霊の働きと、神の栄光を現されたのであった。

ヘロデ王の迫害

(使徒行伝第12章1節)ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、(2節)ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。(3節)そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、さらにペテロをも捕らえにかかった。それは、除酵祭の時のことであった。
(4節)ヘロデはペテロを捕らえて獄に投じ、四人一組の兵卒四組に引き渡して、見張りをさせておいた。過越しの祭のあとで、彼を民衆の前に引き出すつもりであったのである。こうして、ペテロは獄に入れられていた。教会では、彼のために熱心に祈が神にささげられた。

(6節)ヘロデが彼を引き出そうとしていたその夜、ペテロは二重の鎖につながれ、ふたりの兵卒の間に置かれて、眠っていた。番兵たちは戸口で獄を見張っていた。

ペテロを獄から救い出した

(7節)すると、突然、主の使(つかい)がそばに立ち、光が獄内を照した。そして御使はペテロのわき腹をつついて起し、「早く起きあがりなさい」と言った。すると鎖が彼の両手から、はずれ落ちた。(8節)御使が「帯をしめ、くつをはきなさい」と言ったので、彼はそのとおりにした。それから「上着を着て、ついてきなさい」と言われたので、(9節)ペテロはついて出て行った。彼には御使のしわざが現実のこととは考えられず、ただ幻を見ているように思われた。

(10節)彼らは第一、第二の衛所(えいしょ)を通りすぎて、町に抜ける鉄門のところに来ると、それがひとりでに開いたので、そこを出て一つの通路に進んだとたんに、御使は彼を離れ去った。(11節)その時ペテロはわれにかえって言った、「今はじめて、ほんとうのことがわかった。主が御使をつかわして、ヘロデの手から、またユダヤ人たちの待ちもうけていたあらゆる災から、わたしを救い出して下さったのだ」。

(12節)ペテロはこうとわかってから、マルコと呼ばれているヨハネの母マリヤの家に行った。その家には大勢の人が集まって祈っていた。


(13節)彼が門の戸をたたいたところ、ロダという女中が取次ぎに出てきたが、(14節)ペテロの声だとわかると、喜びのあまり、門をあけもしないで家に駆け込み、ペテロが門口に立っていると報告した。

(15節)人々は「あなたは気が狂っている」と言ったが、彼女は自分の言う事に間違いはないと言い張った。そこで彼は「それではペテロの御使だろう」と言った。(16節)しかし、ペテロが門をたたきつづけるので、彼らがあけると、そこにペテロがいたのを見て驚いた。

(17節)ペテロは手を振って彼らを静め、主が獄から彼を連れ出して下さった次第を説明し、「このことを、ヤコブやほかの兄弟たちに伝えて下さい」と言い残して、どこかほかの所へ出て行った。

パウロの場合

(使徒行伝第9章15節)主は仰せになった。「さあ、行きなさい。あの人は、異邦人たち、王たち、またイスラエルの子らにも、わたしの名を伝える器として、わたしが選んだ者である。(16節)わたしの名のために彼がどんなに苦しまなければならないかを、彼に知らせよう」。

(22節)サウロはますます力が加わり、このイエスがキリストであることを論証して、ダマスコに住むユダヤ人たちを言い伏せた。

(注)
(使徒行伝第13章6節〜)島全体を巡回して、パポスまで行ったところ、そこでユダヤ人の魔術師、バルイエスというにせ預言者に出会った。(7節)彼は地方総督セルギオ・パウロのところに出入りをしていた。この総督は賢明な人であって、バルナバとサウロとを招いて、神の言(ことば)を聞こうとした。
(8節)ところが魔術師エルマ(彼の名は「魔術師」との意)は、
総督を信仰からそらそうとして、しきりにふたりの邪魔をした。(9節)ソウロ、またの名はパウロ、は聖霊に満たされ、彼をにらみつけて(10節)言った、「ああ、あらゆる偽りと邪悪とでかたまっている悪魔の子よ、すべて正しいものの敵よ。主のまっすぐな道を曲げることを止めないのか。

(11節)見よ、主のみ手がおまえの上に及んでいる。おまえは盲目になって、当分、日の光を見えなくなるのだ」。たちまち、かすみとやみとが彼にかかったため、彼は手さぐりしながら、手を引いてくれる人を捜しまわった。(12節)総督はこの出来事を見て、主の教えにすっかり驚き、そして信じた。

(警告)
(使徒行伝第13章40節〜49節)(40節)だから預言者たちの書にかいてある次のようなことが、あなたがたの身に起こらないように気をつけなさい。

(41節)『見よ、侮る者たちよ。驚け、そして滅び去れ。
わたしは、あなたがたの時代に一つの事をする。
それは、人がどんなに説明して聞かせても、
あなたがたのとうてい信じないような事なのである』。

(42節)ふたりが会堂を出る時、人々は次の安息日にも、これと同じ話をしてくれるようにと、しきりに願った。(43節)そして集会が終ってからも、大ぜいのユダヤ人や信心深い改宗者たちが、パウロとバルナバとについてきたので、ふたりは、彼らが引きつづき神の恵みにとどまっているようにと、説きすすめた。

(44節)次の安息日には、ほとんど全市をあげて、神の言を聞きに集まってきた。(45節)するとユダヤ人たちは、その群衆を見てねたましく思い、パウロの語ることに口ぎたなく反対した。

(46節)パウロとバルナバとは大胆に語った、「神の言は、まず、あなたがたに語り伝えられなければならなかった。しかし、あなたがたはそれを退け、自分自身を永遠の命にふさわしからぬ者にしてしまったから、さあ、わたしたちはこれから方向をかえて、異邦人たちの方に行くのだ。(47節)主はわたしたちに、こう命じておられる、

『わたしは、あなたを立てて異邦人の光とした。
あなたが地の果までも救いをもたらす為である』。

(48節)異邦人たちはこれを聞いてよろこび、主の御言をほめたたえてやまなかった。そして、永遠の命にあずかるように定められていた者は、みな信じた。(49節)こうして、主の御言はこの地方全体にひろまって行った。

パウロ投獄される

(注)(使徒行伝第16章16節〜)ある時、わたしたちが、祈り場に行く途中、占いの霊につかれた女奴隷に出会った。彼女は占いをして、その主人たちに多くの利益を得させていた者である。(17節)この女が、パウロやわたしたちのあとを追ってきては、「この人たちは、いと高き神の僕たちで、あなたがたに救のみちを伝えるかただ」と、叫び出すのであった。(18節)そして、そんなことを幾日間もつづけていた。
パウロは困りはてて、その霊にむかい「イエス・キリストの名によって命じる。その女から出て行け」と言った。すると、その瞬間に霊が女から出て行った。

(19節)彼女の主人たちは、自分らの利益を得る望みが絶えたのを見て
、パウロとシラスとを捕え、役人に引き渡すため広場に引きずって行った。(20節)それから、ふたりを長官たちの前に引き出して訴えた、「この人たちはユダヤ人でありまして、わたしたちの町をかき乱し、(21節)わたしたちローマ人が、採用も実行もしてはならない風習を宣伝しているのです」。

(22節)群集もいっせいに立って、ふたりを責めたてたので、長官たちはふたりの上着をはぎ取り、むちで打つことを命じた。(23節)それで、ふたりに何度もむちを加えさせたのち、獄に入れ、獄吏(ごくり)にしっかり番をするように命じた。(24節)獄吏はこの厳命を受けたので、ふたりを奥の獄屋に入れ、その足に足かせをしっかとかけておいた。

真夜中の大地震

(25節)真夜中ごろ、パウロとシラスとは、神に祈り、さんびを歌いつづけたが、囚人たちは耳をすまして聞きいっていた。(26節)ところが突然、大地震が起って、獄の土台が揺れ動き、戸は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けてしまった。(27節)獄吏は目をさまし、獄の戸が開いてしまっているのを見て、囚人たちが逃げ出したものと思い、つるぎを抜いて自殺しかけた。(28節)そこでパウロは大声をあげて言った、「自害してはいけない。われわれは皆ひとり残らず、ここにいる」。

パウロに対する暗殺計画

(使徒行伝第23章13節)この陰謀に加わった者は、四十人あまりであった。(14節)彼らは、祭司長たちや長老たちのところに行って、こう言った。「われわれは、パウロを殺すまでは何も食べないと、堅く誓い合いました。(15節)ついては、あなたがたは議会と組んで、彼のことでなお詳しく取り調べをするように見せかけ、パウロをあなたがたのところに連れ出すように、千卒長に頼んで下さい。われわれとしては、パウロがそこにこないうちに殺してしまう手はずをしています」。

(21節)四十人あまりの者が、パウロを待伏せしているのです。彼らは、パウロを殺すまでは飲食をいっさい断つと、堅く誓い合っています。そして、いま手はずをととのえて、あなたの許可を待っているところなのです」。(22節)そこで千卒長は、「このことをわたしに知らせたことは、だれにも口外するな」と命じて、若者を帰した。


(23節)それから彼は、百卒長ふたりを呼んで言った、「歩兵二百名、騎兵七十名、槍兵(ようへい)二百名を、カイザリヤに向け出発できるように、今夜九時までに用意せよ。(24節)また、パウロを乗せるために馬を用意して、彼を総督ペリクスのもとへ無事に連れて行け」

(30節)しかし、この人に対して陰謀がめぐらされているとの報告がありましたので、わたしは取りあえず、彼を閣下のもとにお送りすることにし、訴える者たちには、閣下の前で、彼に対する申立てをするようにと、命じておきました」。

(31節)そこで歩兵たちは、命じられたとおりパウロを引き取って、夜の間にアンテパトリスまで連れて行き、(32節)翌日は、騎兵たちにパウロを護送させることにして、兵営に帰って行った。(33節)騎兵たちは、カイザリヤに着くと、手紙を総督に手渡し、さらにパウロを彼に引きあわせた。(34節)総督は手紙を読んでから、パウロに、どの州の者かと尋ね、キリキヤの出だと知って、(35節)「訴え人たちがきた時に、おまえを調べることにする」と言った。そして、ヘロデの官邸に彼を守っておくように命じた。

パウロはいよいよ目的地のローマへ

(使徒行伝第27章1節)さて、わたしたちが、舟でイタリヤに行くことが決まった時、パウロとそのほか数人の囚人とは、近衛隊の百卒長ユリアスに詫された。(2節)そしてわたしたちは、アジヤ沿岸の各所に寄港することになっているアドラミテオの舟に乗り込んで、出帆した。

海上の難

(9節)長い時が経過し、断食期も過ぎてしまい、すでに航海が危険な季節になったので、パウロは人々に警告して言った、(10節)「皆さん、わたしの見るところでは、この航海では、積荷や船体ばかりでなく、われわれの生命にも、危害と大きな損失が及ぶであろう」。(11節)しかし百卒長は、パウロの意見よりも、船長や船主の方を信頼した。

(13節)時に、南風が静かに吹いてきたので、彼らはこの時とばかりにいかりを上げて、クレテの岸に沿って航行した。(14節)すると間もなく、ユーラクロンと呼ばれる暴風が、島から吹きおろしてきた。
(15節)そのために、舟が流されて風に逆らうことができないので、わたしたちは吹き流されるままに任せた。

(18節)わたしたちは、暴風にひどく悩まされつづけたので、次の日に、人々は積荷を捨てはじめ、(19節)三日目には、船具までも、てずから投げすてた。
(20節)幾日ものあいだ、太陽も星も見えず、暴風は激しく吹きすさぶので、わたしたちの助かる最後の望みもなくなった。

(21節)みんなの者は、長いあいだ食事もしないでいたが、その時、パウロが彼らの中に立って言った、「皆さん、あなたがたが、わたしの忠告を聞きいれて、クレテから出なかったら、このような危害や損失を被らなくてすんだはずであった。(22節)だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい。舟が失われるだけで、あんなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう。

(23節)昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った、(24節)『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。(25節)だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている。(26節)われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」。

(27節)わたしたちがアドリヤ海に漂ってから十四日目の夜になった時、真夜中ごろ、水夫らはどこかの陸地に近づいたように感じた。(28節)そこで、水の深さを測ってみたところ、二十ひろであることがわかった。

(36節)そこで、みんなの者も元気づいて食事をした。(37節)舟にいたわたしたちは、合わせて二百七十六人であった。(38節)みんなの者はじゅうぶんに食事をした後、穀物を海に投げすてて舟を軽くした。

(42節)兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、(43節)百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、(44節)その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた。こうして、全部の者が上陸して救われたのであった。

パウロは最終目的地のローマに到着した

(使徒行伝第28章15節)ところが、兄弟たちは、わたしたちのことを聞いて、アビオ・ポロおよびトレス・タベルネまで出迎えてくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し勇み立った。

(16節)
わたしたちがローマに着いた後、パウロは、ひとりの番兵をつけられ、ひとりで住むことを許された。

(17節)三日たってから、パウロは、重立ったユダヤ人たちを招いた。みんなの者が集まったとき、彼らに言った、「兄弟たちよ、わたしは、わが国民に対しても、あるいは先祖伝来の慣例に対しても、何一つそむく行為がなかったのに、エルサレムで囚人としてローマ人たちの手に引き渡された。

(18節)彼らはわたしを取り調べた結果、なんら死に当る罪状もないので、わたしを釈放しようと思ったのであるが、(19節)ユダヤ人たちがこれに反対したため、わたしはやむを得ず、カイザルに上訴するに至ったのである。しかしわたしは、わが同胞を訴えようなどとしているのではない。

(23節)そこで、日を定めて、大ぜいの人が、パウロの宿につめかけてきたので、朝から晩まで、パウロは語り続け、神の国のことをあかしし、またモーセの律法や預言者の書を引いて、イエスについて彼らの説得につとめた。(24節)ある者はパウロの言うことを受け入れ、ある者は信じようともしなかった。(25節)互に意見が合わなくて、みんなの者が帰ろうとしていた時、パウロはひとこと述べて言った、「聖霊はよくも預言者イザヤによって、あなたがたの先祖に語ったものである。

(26節)『この民に行って言え、
あなたがたは聞くには聞くが、決して悟らない。
見るには見るが、決して認めない。
(27節)この民の心は鈍くなり、
その耳は聞こえにくく、
その目は閉じている。
それは、彼らが目でみず、耳で聞かず、
心で悟らず、悔い改めて
いやされることがないためである』。

(30節)パウロは、自分の借りた家に満二年のあいだ住んで、たずねて来る人々をみな迎え入れ、(31節)はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた。

(所見)使徒パウロは何度もユダヤ人達から、殺害計画にあって、軍隊の千卒長の特段の配慮によって、近衛隊の百卒長に護衛されて、目的地のローマまで、無事に送り届けられたのである。
これまでに幾多の困難に合いながらも、機会があるごとに、自分の同族であるユダヤ人たちにたいして、説得する努力を惜しまなかった事は、聖霊が働いて、パウロを勇気付け、励まし、慰め、助けて、イエス・キリストから託された任務を全うさせたのであった。


そのことは、聖書が、次の様に証している。

(コリント後書第11章26節)幾たびも旅をし、川の難、盗賊の難、同国民の難、異邦人の難、都会の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、(27節)労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢えかわき、しばしば食物がなく、寒さに凍え、裸でいたこともあった。(28節)なおいろいろの事があった外に、日々わたしに迫って来る諸教会の心配ごとがある。

(使徒パウロはこの様に証したのである)

この様な時にも、聖霊の助けがあり、パウロを助け、励まし、目的地のローマ到着まで、守られたのである。

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